指輪をなくした

仕事終わり、会社を出た瞬間にふと指を見たらなかった。

記憶をたどると、今朝顔を洗って、日焼け止めを塗って、会社でも手を洗ったりハンドクリームを塗ったり、コーヒーを飲んだマグカップを洗ったり、その間何も違和感を感じなかったので多分夕方まではあっただろう、帰る時に席を立って指を見るほんの数分の間になくなった、のかな...?

翌日同僚にも頼んで探したが見つからず、連休にも入ってしまったので諦めてもう新しいのを買おうと決心しかけていたら連休最終日、衣替えの際に夫のTシャツ入れを漁って数枚シャツをめくったとき、そこにあった。

見つかってなによりなのだが冷静に考えてみるとずっと会社でなくしたと思っていたのに実際は家にあったということだし、見つかった場所的に遅くてもなくしたことに気付いた日の前日の夜に外れたということになる。指を触る日常生活をしていても気付かずにいたのはかなりやばいとそちらのほうに冷や汗かいた。

指輪は近々サイズ直しに行こうと思っているがその間にまたなくしてしまうのでは(次になくすと次こそ本当に見つからなさそう)と不安なので中指にはめている。つくづく間抜け。

ともかくも笑い話で済んでよかったね。

 

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結婚して2年くらい経って、最近になってやっと新姓に慣れてきた気がする。職場も旧姓のままだし名義変更も面倒でほぼしてない。新姓を名乗ったり呼ばれたりする機会は病院とか夫と行くご飯屋の予約とか。

もともと下の名前があまり好きではないので名字を名乗ることが多くて、それに自分は選択的夫婦別姓に賛成だから断固として旧姓を名乗るぞ!と意識して過ごしてきたけど諦めなんだか慣れなんだか、まあ新旧どっちでもいいかと思えてきた。なんていうか私はすぐにラクしようとするところがあり、新姓は画数が少ないのでサッと書くのに便利、逆に旧姓は声に出した時の文字数が少なくて、声で名乗るときはそっちのほうが便利。

例えると旧姓は加藤(かとう)で新姓は市川(いちかわ)、わかりにくい例えだね~

 

思えばもっと若いころは夫婦で名前が違うなんて変って思ってたし自分の考えなんてコロコロ都合よく変わるもんだな。

運転免許証やパスポートに旧姓併記したいのだけど戸籍を取り寄せねばならなくて、簡単に取り寄せるにはマイナンバーカードを作らなければならなくて、最終的に全部旧姓併記の手続きをするの?わたしが?面倒すぎない?もしかして新姓に変えるほうがラク?旧姓の存在に意地になってるだけなのでは?と雑念が次々沸いて全然進んでいない。面倒なので言い訳が必要なだけかもしれない。

 

今やってる『大豆田とわ子と三人の元夫』というドラマ、その名の通り主人公は3回離婚していてつまりこの人は6回も名義変更をしたんだ...としみじみする。元夫の近所の奥様方に出くわし「○○さん」と呼ばれているのを見るとつまりそれは「○○さん(の奥さん)」ということなんだなあと気付きがあった。

もし自分がそうだったらと思うと「○○さん」は全部自分だし全部自分じゃない、へんてこな気持ち。

そういえば離婚しても新姓(夫の姓)のままの人や兄弟全員名字が違う人いたな、世の中は色々ある。

 

調子よく文章を書くといつも締めに困る。今日のところは元気です。